世の中の悲劇は2つしかない。1つは金の無い悲劇、もう1つは金のある悲劇。

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「世の中の悲劇は2つしかない。1つは金のある悲劇、もう1つは金の無い悲劇。」

数年前、世間を騒がせたNHKドラマ「ハゲタカ」をみました。このフレーズはその中にでてきたフレーズです。あまりにも有名で、GEOで目に入ってしまったのでかりてしまいました。映画もドラマもみたのですが、なんとも現実を如実に表している感じがしました。

ドラマ「ハゲタカ」は2007年に放送された経済ドラマで、いわゆる外資系投資ファンドが日本に入ってきて、金儲けしまくっていた頃の話をわかりやすく描いています。近年の日本の歴史を学ぶ上で、かなりわかりやすいのでオススメ致します。個人的に、世の中を経済という視点からみるとそんなに時間をかけなくても全体がザッと把握できて、効率が良くて好きなのです。



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しかもこのドラマと映画はよくできていて、実際の事件にリンクしています。ライブドア事件付近で有名になった、村上ファンドの村上さんが「お金儲けの何が悪いのか、私にはわからない。」という発言をしましたが、これも主人公が近い発言を記者会見で行います。中学生時代、あの頃の日本で「この人の何が悪いんだろーなー」と漠然にしか思っていなかったのが、わかった気がします。

それと、やはりお金は幸せの必要条件に過ぎず、決して十分条件にはなり得ないという事ですね。「お金があれば幸せである」は偽で、「幸せならばお金はある程度ある」は真だと僕は思うんです。事実として、経済力と精神疾患には相関があって、富裕層の方が貧困層より圧倒的に精神疾患が少ないそうで、統計学上有意差がある経済力があたえる影響については証明されています。確かに、余分にお金があったら安心感というか、人生における余裕が違いますものね。



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用はバランスって話ですね。そこそこお金があって、そこそこ時間的余裕がある暮らしを皆が望んでいるはずですよ、そりゃ。

ちなみに、登場キャラクターのクールさがやばいです。かっこいいっす…
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Date: 2012.10.01 Category: 経済・経営  Comments (0) Trackbacks (0)

「安全」と「安心」は異なる

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「大丈夫です、安全ですから」


この言葉、東日本大震災があってから何回きいたことでしょうか。この言葉を聞く度、わかっていないなと痛感せざるを得ません。

安全であるから安心してください、安全だから安心だ、という命題はは全くの偽です。なぜならば、次元が異なる内容を1つにまとめた話しているからです。「安全」は科学的な論理体系に基づいた、比較的高確率で安全性が示されている状態の事で、ある種これは1つの「事実」です。しかし、「安心」というのは心情的なもので、決して論理や科学で説明できないものです。

例えば、あなたの家の地下に戦争時代の名残で、不発弾がうまっていたとしましょう。しかし、もはや長い年月を経ているため、科学的に爆発する可能性は限りなく0に近く、「安全」であるという事が科学的エビデンスに基づいて証明されました。果たしてこれは「安心」でしょうか。

私なら「いつ爆発するかわからないから不安」になります。科学的に爆発する確率が0に近くても、不安になります。むしろ、最悪の事態を想定すればするほど、なんだか実際に起こりうる事のような気がしてしまうのです。この心情的な不合理を、行動心理学では確率の過重関数による不合理性と言います。こういった不合理な心情の変化は、人間にはつきもので防ぎようが有りません。ですからいくら事実として「安全」を突きつけられても、必ずしも「安心」するわけではないのです。

また、感の良い方は気づいているかもしれませんが、いくら「安全」と言われても「安全」であるのは今であって、将来ではないですから、なんとなく将来が「安心」である感じがしないのです。もし「将来も安全」と言われても、そんな気がしない。これを行動心理学で時間的不合理性と呼びます。人間は、未知数な物に時間軸が加わると、一気に不安になるのです。

この時間的不合理性が「安心」を妨害している可能性が非常に高いのが今回の例です。「いつ爆発するかわからない」という、根拠の無い不安が押し寄せてくるんですね。これは人間であれば程度の差こそあれ、必ず存在します。ですから払拭するのは不可能に近いのです。

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そこで必要なのはリスクとリターンの話です。「不安」というリスクを背負っても、十分トータルで+になるような「リターン」が望める場合、そこに人間の行動は存在するべきだと思っています。

安易に原発推進、脱原発の話はしませんが、(詳細は過去記事「反原発の不都合な真実」へ)少なくとも僕はこのメソッドに沿う事で社会全体の利益を生み出す事が可能だと思います。「原発がいつ事故を起こすかわからないリスク」と「安価で大量な電気供給によるリターン」、どちらが大きいのか正確に判定し、前者が大きければ原発は使わない、後者が大きければ原発を使う、そういう冷静な判断が全体の利益を生み出すのではないか、そういう素質こそリーダーに必要なのではないか、そう考えています。

人間の不合理性に論理と理性で抗ってこそ、社会全体で利益を生み出す事ができる、そんな話でした。
Date: 2012.09.29 Category: 経済・経営  Comments (0) Trackbacks (0)

ソニーってどうなってんの?

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ソニーといえば、PS3、PSP、カメラ、テレビなど家電、デバイスのイメージが強いと思うんですが、実態は全然異なります。良い意味で、皆さんが思っているような会社ではないです。

ソニーグループのホームページによれば、関連企業は国内だけでも

ソニーEMCS株式会社
ソニーエナジー・デバイス株式会社
ソニーLSIデザイン株式会社
ソニーエンジニアリング株式会社
ソニーオプティアーク株式会社
ソニー企業株式会社
ソニー銀行株式会社
ソニーグローバルソリューションズ株式会社
ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社
ソニーコーポレートサービス株式会社
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
ソニーサプライチェーンソリューション株式会社
ソニー生命保険株式会社
ソニーセミコンダクタ株式会社
ソニー損害保険株式会社
ソニー・太陽株式会社
ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社
株式会社ソニーDADC
株式会社ソニーDADCジャパン
ソニーPCL株式会社
ソニー光株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
株式会社ソニーファイナンスインターナショナル
ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社
ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社
ソニーマーケティング株式会社
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション
学校法人 ソニー学園 湘北短期大学
ソニーモバイルディスプレイ株式会社
ソニーライフ・エイゴン生命保険株式会社
共信テクノソニック株式会社
フェリカネットワークス株式会社
株式会社スター・チャンネル
株式会社スタート・ラボ
ソネットエンタテインメント株式会社
エムスリー株式会社
株式会社フロンテッジ
株式会社レアソン

海外には…

Sony Americas Holding,Inc
Sony Australia Ltd.
Sony Benelux B.V.
Sony Berlin G.m.b.H.
Sony Music Entertainment
SONY MUSIC ENTERTAINMENT BV
Sony Brasil Ltda.
Sony Broadband Entertainment Inc.
Sony Capital Corporation
Sony Computer Entertainment America Inc.
Sony Computer Entertainment Europe Limited.
Sony Corp. of America
Sony Corporation of Hong Kong Ltd.
Sony Corporation of Panama, S. A.
Sony (China) Limited
Sony DADC US Inc.
Sony de Mexico S.A. de C.V.
Sony Deutschland G.m.b.H.
Sony Device Technology (Thailand) Co., Ltd.
Sony Electronics Asia Pacific Pte.Ltd.
Sony Electronics Inc.
Sony Electronics (Singapore) Pte. Ltd.
Sony Electronics of Korea Corp.
Sony Electronics (Wuxi) Co., Ltd.
Sony EMCS (Malaysia) Sdn. Bhd.
Sony Ericsson Mobile Communications, AB
Sony Electronics Vietnam Company Ltd.
Sony Espana, S.A.
Sony Europa B.V.
Sony Europe Holding B.V.
Sony Film Holding Inc.
Sony France S.A.
Sony Global Treasury Services Plc.
Sony Gulf FZE.
Sony Holding (Asia) B.V.
Sony Hungaria kft
Sony India Pvt. Ltd.
Sony International (Hong Kong) Ltd.
Sony Italia S.p.A.
Sony Korea Corporation
Sony Latin America Inc.
Sony Magnetic Products Inc. of America
Sony Malaysia Sdn. Bhd
Sony Music Entertainment Inc.
Sony Music Holding Inc.
Sony Network Taiwan Ltd.
Sony New Zealand Ltd.
Sony Nordic A/S
Sony of Canada Ltd.
Sony Overseas S.A.
Sony Philippines, Inc.
Sony Pictures Cable Ventures Inc.
Sony Pictures Digital Inc.
Sony Pictures Entertainment Inc.
Sony Pictures Home Entertainment Inc.
Sony Pictures Releasing Corporation
Sony Pictures Television, Inc.
Sony Precision Devices (Huizhou) Co., Ltd.
Sony Service Centre (Europe) N.V.
Sony South Africa (Pty) Limited
Sony Taiwan Limited.
Sony Technology (Malaysia) Sdn. Bhd
Sony Technology (Thailand) Co., Ltd.
Sony Thai Co., Ltd.
Sony United Kingdom Ltd.
Sony Vietnam Ltd.
Sony U.S. Funding Corporation
BE-ST Bellevuestrasse Development GmbH & Co. First Real Estate KG.
C3D Corp.
Califon Productions, Inc.
Columbia Pictures Industries, Inc.
CPE Holdings, Inc.
CPT Holdings, Inc.
Gracenote, Inc.
Inter Trust Technologies Corporation
Jeopardy Productions, Inc.
LEP Communications Inc.
LEP Holdings, Inc.
Lot, Inc.
MGM Holdings, Inc.
PEP Communications
PT Sony Indonesia
SEL Holdings Inc.
S-LCD Corporation
S-LCD Holding AB
SPE Corporate Services Inc.
Tandem Licensing Corporation
TriStar Pictures, Inc.
TriStar Television, Inc.

と、とてつもない数の関連企業が存在します。ただのAV機器メーカーではもはやありません。

少し財務情報を見てみますと、業績発表文を出しているのは4社でソニーグループソニーファイナンシャルホールディングスソネットエンタテイメントソニーエリクソンでした。

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そして、どうもAV機器ではほとんど利益が出ていないようで、赤字の部門も多々存在するよう。利益の多くを占めるのはもはやファイナンス部門、ソニー損保などの保険やネット銀行などのサービス業のようです。もはや生産業としてのソニーはあまり利益を生むことができないコンテンツになってしまった、変わりに金融系第三次産業が支えている、それが今のソニーなんですね。

個人的にはあのウォークマンで地球上を席巻した時代のソニーが戻ってくるのを望んでいますが、つぶれないで残ってくれているだけまだマシなのかもしれませんが。

なんだか、最近プラズマクラスター付きプリンターやら、マイナスイオン付き冷蔵庫やら、迷走している日系機器メーカーが多いですが、ものづくりってそういう事じゃないのではないでしょうか。

現代において、ものをつくる、というのは「サービスをつくる」つまりある種第三次産業に近い気がするんです。むしろ「コンテンツをつくる」といったほうが良いかもしれません。その媒体として機器、ものが存在するにすぎない、という事です。

例えばiPod、これは「パソコンにある音楽を気軽に持ち運べる」という「コンテンツ」に多くの人が魅力を感じた訳で、決してiPodそのものに魅力を感じ「iPodたんハアハア」となっているわけではない。ITunesやiCloudなど、関連する様々なサービスを作り出すappleですが、やはりここの辺りがうまいな〜という気がします。

他の例でいくと、クレジットカードのアメリカンエキスプレスとかそうですよね。別にカードそのものに魅力があるわけではなく、「財布はいらない、カード一枚でオッケー」というサービス、コンテンツに魅力を感じているわけです。

やたらドキュメンタリーでは「ものづくり日本の〜」とか放送していますが、違うんじゃないかな〜と毎回思っています。別に「開けるたびマイナスイオンが出る家電」が欲しいと、思いませんよね?

魅力的な、生活にとけ込むような新しいコンテンツを日本企業が作ってくれる事を祈ります。
Date: 2012.09.26 Category: 経済・経営  Comments (0) Trackbacks (0)

女子会は仕掛けられたものだった


最近何かとつけて女子会女子会…やたらと女子の中で女子会が流行っているみたいですね。

実はこの女子会、かの有名なリクルート社による仕掛けだったそうです。

こちらのブログを見て、なるほどと思いました。



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どうやら、当時流行しだしていたホットペッパーに女子会の記事を載せ、女子会プランのクーポンを出したそうです。すると「どうやら東京ではやっているらしい」と瞬く間に情報が流れ、全国に拡大していったらしいです。

女子会は当時、「おしゃれで少しお高い感じ」をマーケターが仕掛けていったときいています。しかし、どうやら別にそこに女性陣は女子会の魅力を感じていない、という事にいち早く気づいたのが、モンテローザ系列の笑笑でした。



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「女子会のイメージはお洒落なイタリアン。ムードに合ったワインと魚介類のパスタに、食後はフルーツのジェラート。価格も少し高めというのが、それまでの女子会の典型的なプランだった。」ところ、当然のことながら、そのような女子会需要も根強く存在するわけだが、笑笑が上手だったのは、「そこは市場のボリュームゾーンではない」というところにいち早く気づいた点ではないだろうか。」という記事も発見。

さらに続き「女子会市場のボリュームゾーンは、女子社員だけで、つまり男子社員のいない場所でおしゃべりをしたい、というニーズにある。年収ゾーンで言えば、250万円~400万円の女子たちが主なカスタマー層だ。そういった層が会社の帰りに集まって、居心地のよい場所で長居をしたいのではないか、というのが、笑笑が発見した新市場なのである。」と。なるほど〜

昨日の夜、ふと「ん?女子会ってただの飲み会でないの?」と思い、ツイッターで疑問連呼しまくり、女性フォロワーの方々からリプライをいただいたきました。どうやらそれによると、もはや飲み会の「内容」というより、とにかく構成メンバーに重きがおかれているらしく、つまり「気の合う女子」が集まる事に意義があるそうです。男子禁制の、女子だけで行われる飲み会。そこでは普段話せないような突っ込んだ話をする事ができ、周りを気にする事無く、ストレス発散になる。こういった事が事実、魅力のようです。



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最後に、他社が出遅れた理由として2つあると。

1つ目は、先入観。「それはないだろう」と思っていたこと。女性が夜、集まってわいわい騒ぐのに選ぶ場所が居酒屋チェーンであろうはずがない、と居酒屋側自身が思いこんでいたのだ。実際にはそんなことはなく、仲間内の女性同士が会社帰りに集まって騒いで楽しむ場合、清潔感のある居酒屋であれば全然気にならないということが、後になって証明されることとなった。

2つ目は当時、主戦場であった男子客の世界で、低価格戦争が勃発していたこと。関西から名古屋・東京へと進出し始めた、何でも280円均一の「鳥貴族」がきっかけとなり、東京でも低価格均一業態が乱立。「和民」「庄屋」「金の蔵」といった既存の居酒屋は男子客の争奪で頭がいっぱいになった。

なるほど。やはり女性のニーズをつかむのは難しいようですね…男にはわからないのか



とまあ長々と分析してきましたが、いずれにせよ、何かが流行るときは誰か仕掛人がいるわけで…安易に流行にのらず、自分の目で確かめて本当に良いものなのかどうか判断していきたいですね。
Date: 2012.09.16 Category: 経済・経営  Comments (0) Trackbacks (0)

注目の企業(1)|集団の中で目立つということ|

最近上場した株式会社リブセンスが注目されていますね。

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この会社、なぜ注目されているかというと…

1、史上最年少25歳上場の社長
2、学生時代に始まった
3、最近時価総額がmixiを抜いた

というあたりでしょうか。

事業内容としては、アルバイト求人サイト「ジョブセンス」の展開、中古車、不動産のネットインフラ事業とこれといって真新しいものではない。(あくまで表面上)

ただし

やっぱ”若い”というだけで世間の反応は違いますね。

特定の集団で、その中に限定されて稀有な存在というのはやはり注目を浴びます。例えば、社会人が多く参加する学習型のセミナーなども、学生が参加するとそれだけで注目されます。

そういった意味で、若干過剰反応な気はしますが…



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何を言いたいかというとですね、上の学生小説家の書いた本なり、否が応でも注目を浴びてしまうケースがあります。そういったとき、確かに不快で恐怖を感じますが、前向きにとらえて、それを味方につける事ができるか、それが大事なんじゃないでしょうか。

つまり、その注目されやすさを使って、いかにうまくプロモーションするか。



逆に、宣伝のために自分のステータスの中で特記事項をあげ、それが目立つような集団になげかける。

そうすることで、世間の注目はある程度集めることができる。



もはや、この情報の波が荒れ狂う時代、緻密な計算のもとに自分が波を作り出す。それができる。つまり小さな存在でも、影響力がある、そんな時代です。

自分の中でコンプレックスだったり、嫌な部分も、もしかしたら自分のステータスのとがっている部分、特記事項になりえるかもしれません。

うまく使えば武器、何もしなければ欠点。

そんな時代ですね…
Date: 2012.09.12 Category: 経済・経営  Comments (2) Trackbacks (0)
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